最近見たニュースで、「不織布マスク以外」に対する批判めいた報道がちらりと聞こえてきております…が、その根拠は何をもって報道されているのでしょうか？
これを導きだすために、一つの動画が存在しております。
約1時間ほどの動画ですが、スーパーコンピューター「富岳」を用いて、様々なシチュエーションを踏まえた計算結果についての報告で、ざっくりまとめると…
- マスクの種類とその効果
- 対面で会話した場合における飛沫の飛び方（屋内・屋外）
- 密閉空間（カラオケボックス、タクシー、飛行機、電車）における換気のシミュレーション
詳細は動画のほうで見ていただければと思いますが、「不織布マスク」以外をディスる動画などではもちろんなく、「適材適所でマスクを使い分けましょう」という喚起で、「長時間滞在・複数人と会話」などが想定される場合、飛沫飛散がより抑えられる不織布マスクが推奨される程度のお話なんです。…まぁ、何が言いたいかというと、自分が布マスク（ユニクロのエアリズムマスク）を利用していることを、自己擁護したいということなんですね…はい。
動画は、1.5倍の速度で見てもわかりやすくまとめられているので、まずは見てみましょう！
換気の内容に歓喜！
まぁ、見出しほどのことではないんですけど、換気について…特に、車の換気については目からウロコというような計算結果であったことを付け加えておきます。
昔から、「対角での窓開けによる換気が有効」という言葉を信じて、まさにその通り実践していたし、そういう方も大勢いたかと思います。…ところが、今回のシミュレーションでは、「外気取込＆風量最大＆窓閉め」による換気が最も効果的に換気ができるという結果に…！（厳密にいうと市中走行・現行の一般的なタクシーを想定としています）
ちなみに、対角換気でも、窓一つ開けただけでの換気でも、（室内の空気を換気するという点で）そこに大きな効果は見受けられず…という結果だったみたいです…ムムム。
一方で、最近のタクシーにおいては、「運転席（前席）」と「後部座席（客席）」にパーティションを置くという対策が立てられていることが多くなっていますが、その環境下における「運転席」の換気としては、「運転席の窓を開けておく」ことが社内への飛沫リスクを減らすことにつながるという結果も出ているみたいです。
なんとな～く結果に矛盾というかを感じますが、「外気取込」「風量最大」「運転席窓開け」がコロナ禍における一つの正解ということみたいですね…はい。
公共交通機関は換気が強い！
コロナ禍当初（2020年初旬）においては、公共交通機関における換気がたびたび取り上げられました。特に、飛行機・電車においては、もともとの構造から、「換気力」という点では非常に高い水準となっているみたいです。
飛行機は、一見すると長時間の密閉空間と思われますが、その実、空気を循環させる機能は非常に高く、循環させる際には、機内の空気のおよそ半分は外に排出され、残りの半分について、高機能フィルターを通してから循環させているとのことです。
飛沫感染リスクという点でいうと、乗車時の姿勢に依存するとされていますが、マスク・フェイスガードなどを用いることで大きな飛沫は抑えられ、微細な飛沫についても強力な換気で清浄されるため、「しゃべり続けていなければ」問題は少ないのではないでしょうか。
また、電車なんかは、個人的には「動く密閉空間」と思い込んでいる部分がありましたが、都心などを走る山手線においては、2～3分間隔で各駅に到着し、ドアが開閉するため、換気の頻度も高いという評価になっているみたいです。…快速などの様に、より長い時間停車・ドアの開閉が無い場合においても、窓を開けることで換気をすることが出来るため、必要に応じてそのような対応をする必要もあるのかもしれませんね。
沈黙は金…が今のトレンド？
不織布だとか、布だとか、ウレタンだとか、そういう部分の言及はあまりありませんでしたし、何なら、「性能の悪い不織布マスクもある」という話もありましたので、一概に「素材が○○だからダメ」ということではなく、「とにかくマスクは大事」というまとめの元、「どんな素材でもベラベラしゃべってたら飛沫は飛ぶ」というようなニュアンスの発言がちらほらとあったと思います。結局のところ、十全な対策をとっていたとしても、「会話が中心となる長時間の会合」などがあった場合、時間に比例して感染リスクが上がっていくことは間違いないため、人が集まる場所においては、「短時間」「最少人数」「無言」が今後のトレンドでキーワードになっていくのではないでしょうか？
私自身は、外出時においては、単独で行動することが多いため、会話するというようなことはほとんどないですが、2人以上で行動している人達は間違いなく会話をしていますし、マスク越しのため声も大きくなりがちです。個人的にそれを見ると「イラァ」っとしまう心の狭さを持っているということを告白しつつ、今回の締めとさせていただきます！良き無言ライフを！ｗ